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10.ワインダーから
ゼンマイへ
バレルの上にのっている銀色のラチェット・ホイールは軸上の四角い部分にはまり込んでいるだけですので、簡単にはずすことができます。ラチェット・ホイールはワインダーからの力をバレル・ブリッジの裏にあるトランスミッション・ホイールを経てゼンマイに伝え、人の力をゼンマイに蓄えます。ゼンマイはセンター・ホールを回し、サード・ホイール、フォース・ホイール、エスケイプ・ホイール、プラッツ、バランスへと回転を伝えバランスにより正確な時間を制御しています。
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11.石の役割
歯車を取り除くと三段の階層にルビーがはめ込まれているのがわかります。これらの石は軸受けの役割をして部品の磨耗を少なくし、また高精度なムーブメントの担い手となっています。スミスの腕時計ムーブメントには、5石、7石、15石、17石、18石、19石、21石があります。一般には石の数が多いほど品質が高いといわれていますが、1950年代の21石は設計、素材の面で15石ムーブメントよりも劣るため精度や整備性はあまり良いとはいえません。スミスの場合15,17,18,19石がハイクウォリティー・ムーブメントといわれています。中でも、15石をチューニングした18石ムーブメントは最高の品質とされています。しかしスミスの腕時計にはほとんど使われずに、高品質の腕時計メーカー、ガラードのプレゼンテーション・ウォッチに供給されていたケースが多かったようです。
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12.バレルのはずし方
バレルをはずすと、ワインダー周りのパーツ以外は、センターホイールだけが残ります。バレルは腕時計のパーツの中ではとても大きく重量のある部品です。はずす際にはセンターホイールに傷をつけないように注意深く行って下さい。センター・ホイールはミニッツ・ハンド(分針)を動かす軸にとりつけられていて文字通りムーブメントの中心に位置しています。ムーブメントの表側(ム−ブメントの表とは文字盤の逆側のことを言います)作業はこれで終了です。細かい作業で疲れたことでしょうから、紅茶でも入れて一息つきましょう!
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