|
|
|

|
7.パレッツの
はずし方
パレッツ(アンカー)を固定している湾曲したカバー、パレッツ・コックを2本のボルトをはずしバランス・コックと同じように注意深くはずします。するとイカリの形をしたパレッツが現れます。この部品はその奥にある銀色の歯車(エスケープ・ホール)のツメとぶつかり、一瞬歯車が停止します。そして、その時の動きをバランスに伝え、バランスを回転させます。バランスにはヒゲ・ゼンマイが付いており限界まで回されると逆回転する仕組みとなっています。逆回転したバランスは、パレッツを反対方向へわずかに戻し、エスケープ・ホイールの回転を1ツメ分許します。この一連の複雑な動きが一秒という時間を時計に与えることになるのです。
|
|
 |
8.トレインコックと
各部の品質
次に3個の歯車、手前からエスケープ・ホイール、フォース・ホール(サブスモール・セコンドダイヤル付の場合、この先端に秒針が付く)、サード・ホイールを固定しているトレインコックをはずします。要領は前者ふたつと同様です。ここで、注目していただきたいことがひとつあります。それは、この英国製15石スミス・ムーブメントの美しさです。設計が優れていることはいうまでもありませんが、それに加えて各部のデザイン、そして仕上げの素晴らしさに気付いていただきたいのです。シンプルではありますが時計としては隠れた部分にこれだけの美しさを求めた1940年代の設計者に敬意を表したくなります。まさに機能美と言えるでしょう。
|
|
 |
9.バレル・ブリッジと
全体の構造
次にゼンマイが収まるバレルを固定しているバレル・ブリッジをはずします。3個のボルトのうち手前のものを最初にはずします。そしてラチェット・スプリングを手前側から注意深くはずします。反動で飛んでしまうことがありますので最後までしっかりとおさえておくことが肝要です。後は他のコックと同じようにはずします。この状態になると、ゼンマイからの動力がいくつかの歯車を経てエスケープ・ホイールに伝えられているのが良くわかります。ここで、もし、バランスが無ければ、時計の針はゼンマイの力任せに高速でぐるぐると回ってしまうわけです。ここまでの原理を理解していただければ、時計の仕組みを、そして、時計がとても楽しく奥深い機械であることに気付いていただけることでしょう。
次のページへ
|
(1.2.3) (4.5.6) (7.8.9) (10.11.12) (13.14.15)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|