■1950年代のスタンダード・デラックス
戦後初のスミス社製ハイクウォリティー腕時計1215の後継モデルとして、信頼性を飛躍的に高めて生まれたのがデラックスです。そんなデラックスの中で定番モデルとして、ロングセラーとなっていたのが、金メッキケース、アラビア数字、スモールセコンドなどの当時の腕時計に求められていた人気の要素を全て併せ持っていたこのモデルと言えるのではないでしょうか。当時としては珍しい薄型の金メッキケースとSS製の裏蓋がシンプルですっきりとした印象を与えています。ムーブメントはもちろんスモセコ用の15石ハイクウォリティー・キャリバーが搭載。当時の英国において、スタンダードという位置付けに君臨していたモデルです。ケース、数字、そして3針が全て金色で統一されていたことも人気の秘密と言えるでしょう。外径:32.2mm。
|