■1950年代にスミス社が製作しロンドン市場のみで販売したエルメス!
スミス社は戦後間もない1946年頃から1950年代にかけて、ベンソンの、そして、1950年代から1960年代にかけてアスプリーそしてガラードなどのラグジュアリーブランドの時計の生産を依頼され、ムーブメントのみならず、文字盤などについてもその製作を担っていました。また、その頃、フランスのラグジュアリー・ブランドのエルメス社の腕時計も製作しており、スミス社製のエルメス腕時計はロンドン市場のみで販売された極めてレアな製品でした。基本デザインは同時期に生産されていた1215モデルと同じでしたが、ロゴがSMITHSからHERMESに代わるだけで、まるで全く別の時計であるかのようで、社名ロゴの個性と存在感の重要性が分かります。いくつかの種類が存在したスミス・エルメスの中で、このモデルは、個性的なホーンラグと時針に付けられた円形のモチーフが特徴的で、また魅力であると言えるでしょう。クロームメッキの3ピースケースは、世界的に定評のある英国の名門デニソン社製が採用されており、ムーブメントには1215同様の15石スモセコ用ハイクウォリリティー・キャリバーが搭載されています。外径:31.2mm。
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