【 1215とは 】
戦後、ジャガールクルトの技術者であるロバート・レノア氏を招き入れ、スイスの技術を注ぎ込んだ初の英国生産モデルである1215。シンプルで地味な存在ながら、スミスらしい個性に満ち溢れています。
【 眠り続けていた貴重なデッドストック 】
1950年代に生産されたスミス戦後初期モデル1215シリーズのデッドストックです。当時、スミスのディーラーで展示されていたことで販売されなかった極めて貴重な個体であると言えます。ケースは独特な形状のファンシーラグと呼ばれる個性的なデザインで、本体がクロームメッキ、ベゼル及び裏蓋がステンレススチール製の3ピースです。
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文字盤と長短針には夜光塗料が施されていますが、ともに効力は失っています。ムーブメントは1950年代の1215Cタイプで1940年代の最初期のものと比べると、だいぶ熟成され、信頼性、精度ともに向上しています。外径:31.2mm。
【 コンディション 】
コンディションはデッドストックですが、文字盤には10時周辺やスモールセコンド・ダイアルなどに、またオリジナルのベルトにもエイジングが見られますが、使用感はございません。また、ケース裏蓋には極めて微細な擦れによるキズが見られます。ムーブメントは英国にて一度オーバーホール履歴があるようです。 |