1950年代英国J.W.ベンソン(スミス)社製クロームメッキ16石手巻腕時計3年間保証付
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【 J.W.ベンソンとは 】

ジェームス・ウィリアム・ベンソンは、1847年にSS&JWベンソン社を設立し1855年に解散。その後ベンソンは"J"という名で時計事業を続けました。王室の時計職人として多くのロイヤル・ワラントを保持していましたが、第二次世界大戦中に工場は爆撃され、何千もの時計が破壊され、その時から同社は自社の時計を製造しなくなり、小売業者として存続しました。戦後、スミス社等へ製造を依頼して、極めて高品質で、英国らしい味わいのある英国製腕時計、そして、懐中時計を自社製品として、1973年ガラードへ売却されるまで販売していました。

【 パティナとは 】

半世紀の時を、道具として正しく使われて来たスミスのヴィンテージ・ウォッチ。それらには、時の蓄積により築きあげられた独自の魅力的な表情があります。時には、新品以上に惹きつけられる、それらのエイジングを、英国人はパティナと呼び珍重します。そして、外観とは裏腹に、ビッグベアーならではの精度と共にお届けいたします。

【 BWCとスミスが生産したベンソンの傑作 】

スミスは1940年代の終わりから1950年代に、フランスのラグジュアリー・ブランドであるエルメスを始め、多くのブランドの時計を生産していました。その中の代表格のひとつとして挙げられるのが、このJ.W.ベンソン社です。

  ベンソン社はスミス社に時計生産のすべてを任せていましたが、文字盤のロゴはもちろんですが、ムーブメントにも必ずベンソンのとても魅力的なロゴを入れさせていました。金無垢ケースの場合には、ケースの裏蓋内側にまで刻印を施し、さらには、このモデルがそうであるように、ムーブメントのカスタマイズまでもを行うという拘りを持ったメーカーであったと言えます。このモデルに関しては、スミスの標準である15石に極めて大きなルビーを1石追加して16石ムーブメントにチューニングしています。文字盤はスミスの1215モデルをベースに"J.W.Benson"のロゴと"London"の文字を美しい書体で置き換えることにより、全く異なった印象を持つベンソンの個性としているところは秀逸と言えるでしょう。さらにケースの選択にも拘りを見せ、このモデルに関しては英国のケースメーカーBWC社製の繊細な外観と頑強な内部構造を持つ優れたクロームメッキ・ケースが採用されています。

外径:32.8mm。

【 正しく使い込まれ、整備された時計だけが身に着けられる美しい佇まい 】

ケースや文字盤には、日常の時計として頻繁に使い込まれ、しかし、正しく整備されて来た時計のみが身に着けることが出来る、ヴィンテージ・ウォッチならではの美しい佇まいを感じることが出来ます。そのどこへ目を向けてもじっくりと時間をかけて築き上げられたエイジングが見られ、その均一で不自然なところのない経年変化は、新品時の姿以上に惹きつけられる魅力を放っていると言っても過言ではありません。

さらに、定期的な良い整備を受けてきたことが伺えるムーブメントの状態の良さは、長年の整備を担当した英国の時計師が最上級のメンテナンスを施してきたことを物語っています。また、入荷後にはすべてを分解し、動力ゼンマイなどの消耗品とスミスの欠陥であるボルトスプリングの対策部品への交換などを含むフルオーバーホールにより、工場出荷時以上の精度と信頼性を得て、当時1年であった動作保証を3年としてお届けいたします。