1962年英国スミス社製9金無垢デラックス(ブルースチール)15石手巻腕時計 3年間保証付
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【 デラックスとは 】

1952年より発売が開始された、スミスの高級機種の中でも最もスミスらしいと言われているシリーズ。1950年代当時としてもトラディッショナルなデザインを持つデラックスは「スミスと言えばデラックス」と言われる由縁。

【 青焼針デラックス、ショックプルーフ付の後期モデル 】

1962年に製造された9金無垢SCWスミス自社社製ケースのデラックス・モデルです。このモデルは1957年から1963年にかけて作られた製品でケース形状が3種類存在します。デザイン上の差は僅かですが、メーカーはデニソン社とSCWの2社で生産されていました。その理由は初期のデニソン社製のケースが旧式でムーブメントの固定方法にボルトを使用していなかったことや、サイド・ビューのスリム化などが上げられます。改良を重ね長年生産されたことから、当時より人気モデルであったことを知ることが出来ます。そんな9金無垢ケースは、どれもガッチリとした太目で曲線が美しいラグが、どの方向から眺めても秀逸なデザインで極めて魅力的です。裏蓋にはBRITISH RAILWAYSの文字が刻まれており、日本で言うJRのイギリス国鉄が社員の退職時に贈った記念品であることが分かります。
  文字盤はクリームがかったオフホワイトで、金メッキが施されたアラビア数字と焼入れ加工が施されたブルースチール3針のコントラストがこのモデルの個性と言えるでしょう。掘り下げられたスモール・セコンド・ダイアルは、戦前からの慣習に従い1〜12までのアラビア数字が施された後に加工されているため、6の下側の曲線部分が微かに残っています。一見、中途半端なデザインに思われるこの手法は伝統を重んじた仕上げと言えます。ムーブメントはもちろん定評のある15石ハイクウォリティー・キャリバーが搭載されており、ショックプルーフ付の特に信頼性の高いモデルです。外径30.8mm。

【 程良く色付いた文字盤が魅力 】

金無垢ケースには、微細な使用キズのみで、文字盤は、均一に程良く色付いたヴィンテージウォッチらしい素晴らしいコンディションと言えます。このモデルのチャームポイントと言える青焼針は光が当たるとメタリックブルーに輝き魅惑的です。また、ムーブメントに関しましては、極めて良好な状態で、さらに消耗品の交換などを含むビッグベアーのフル・オーバーホールが行われているため、工場出荷時の精度と信頼性を味わっていただくことが出来ます。近年、状態の良いブルースチール・デラックスが少なくなっている中、稀に見る雰囲気の良さを誇る個体と言えます。