1950年代英国スミス社製クロームメッキ デラックス15石手巻腕時計3年間動作保証付
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「その佇まいには、歳月が、内部には時計師の思いが宿る」
正しく数十年間使われて来た、年輪を感じさせる佇まい。
そして、徹底的に整備され新品同様の性能を与えられたムーブメントには、時計師の想いを感じられるはず。

     
     
     
【 デラックスとは 】

1952年より発売が開始された、スミスの高級機種の中でも最もスミスらしいと言われているシリーズ。1950年代当時としてもトラディッショナルなデザインを持つデラックスは「スミスと言えばデラックス」と言われる由縁。
  【この時計について】

1950年代初期に生産されたデラックスで、生産数の少ない稀少性の高いモデルです。クロームメッキケースの形状や、スモールセコンドのデュオトーン文字盤と、デラックスらしさを随所に感じられます。ムーブメントには1215より改良が重ねられ、熟成された完成度の高いキャリバーが搭載されており、精度、信頼性共に、スミスのフラッグシップ・モデルに相応しい製品に仕上がっています。
     
【コンディション:徹底的に整備され、グッド・エイジドが生まれる】

写真をご覧いただければ、このデラックスが数年ではなく、数十年、使用されていたことを、容易にお分かりいただけることでしょう。ケースには、数多くのキズやクロームメッキの擦れがあり、文字盤のシミなど、極めて使用頻度が高かったことを物語っています。しかし、正しく頻繁に使用されて来た道具には、ミント・コンディションにはない、ヴィンテージ・ウォッチならではの佇まいが生まれることがあります。そして、時には、このデラックスのように美しさを伴うことさえあるのです。そんな雰囲気の良い時計が、新品同様の動作だったら、それは素敵なこと。そう、私たちは考えています。見た目の外観とは裏腹に徹底的に整備を行い工場出荷時の性能を与えたのが、このデラックスです。
 




    【ケース:ステンレスとクロームの質感差が絶妙

3ピース構成のケースは、ベゼルと裏蓋がステンレススチール
本体のみがクロームメッキの微妙な質感差が
このケースの魅力と言えるでしょう

また、本体のクロームメッキ部分も、前面は光沢仕上げで
サイド部分はヘアライン仕上げと表面の印象を変えているところが
この時代のデラックスらしい拘りと言えるでょう

外径:31mm。

【文字盤:バランスの良い文字盤デザイン】

光の当たり方で、濃淡が反転するデュオトーン文字盤のデラックスは
1960年代半ばまで生産されたロングセラーと言えます
そんなデュオトーン・デラックスの中で、このモデルの文字盤は
ムーブメントの外径とサイズが同じで、外周の湾曲がないフラットなデザイン

また、戦前の懐中時計を思わせる潔いソリッドな印象が
初期モデルならではの味わいを感じさせます
さらに、径の小さい文字盤には、デュオトーンとしてのデラックスらし
エレメンツが余すことなく盛り込まれており
凝縮されたバランスの良さが魅力です

写真上は、文字盤の中央部分が明るく
逆に下の写真は外周部分が明るく見えます
光のあたり方で表情を変えるフェイスにはスミスらしい奥深さを感じさせます

   


    【ムーブメント:15石の高品質と耐久性を持つキャリバー

戦後のスミス社製腕時計に搭載されている15石は
1215に搭載のムーブメントがベースとなっています
しかし、この15石デラックス・ムーブメントは
1215のウィーク・ポイントを払拭し熟成を極めて高性能化したものです
唯一の問題点は、スミスの欠陥部品とされていたボルト・スプリングですが
ビッグベアーでは、対策部品を国内の時計部品メーカーと共同開発し
もちろん、このデラックスにも対策部品を取り付けているため
発売当時よりも格段に耐久性が増しています