【 デラックスとは 】
1952年より発売が開始された、スミスの高級機種の中でも最もスミスらしいと言われているシリーズ。1950年代当時としてもトラディッショナルなデザインを持つデラックスは「スミスと言えばデラックス」と言われる由縁。
【 この時計について 】
1950年代に生産されたこのデラックスは、3ピースの金メッキケース、ギョーシェ彫りの文字盤、そして、センターセコンド専用設計の17石ムーブメントにより構成されています。
【 ケース:1950年代らしいしっかりとしたボリュームのあるデザイン 】
ケース形状はオーソドックスなデザインと言えますがベゼル別体式ならではのメリハリの効いたベゼル回りと、流れるようなラインが美しいラグのデザインは魅力的です。裏蓋は剛性に優れたステンレス・スチール製が採用されています。外径:32.2mm。
【 文字盤:多くの要素を集積し、高次元でバランスの取れたデザイン 】
細部のデザインにまで気を配った美しいアラビア数字、センター部分に刻み込まれた波模様のギョーシェ彫り、その外周を繊細な同心円が囲み、それらの境には60個のドットが並びます。
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さらに、ロゴなどのベースは、フラットな土台に仕上げてあり、スミスならではの秒針先端のレッド・アローにはキャンディー塗装が施されています。これら多くのデザイン・エレメンツが高次元でバランスされているところは、英国プロダクツらしいところと言えるでしょう。
【 ムーブメント:フロステッド・ギルト加工が美しいサーフェイス 】
ムーブメントには17石センターセコンド専用キャリバーが搭載されており、極めて高い精度と耐久性を誇ります。また、スイス製に見られるような見せるデザインではなく、剛性を第一に考えられた英国らしい質実剛健な設計と言えます。表面にはフロステッド・ギルト加工が施されており、この時代ならではの贅沢な仕様と言えるでしょう。
【 コンディション:全体にとても良好なニアミント・コンディション 】
ケースには。表面的な極めて浅い使用キズやメッキの擦れが見られますが、表面の艶は保たれており、とても良い状態です。また、文字盤には僅かなエイジングが見られますが、全体にスッキリとした美しい印象と言えます。ムーブメントの状態は頻繁に整備が施されていたようで、とても良好な状態を保っています。さらに、ビッグベアーによる新品の消耗部品を使用した専門店ならではの徹底的な整備により、発売当時のクウォリティーを甦らせています。レンズ、竜頭、そして、定価¥19,900の本リザード革製ベルトは新に品交換されています。
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