スペック表
   
■当店の品番 3452B
■モデル名 ベンソン
■製造年式 1950年代
■製造国 英国
   
■ケース材質 クロームメッキ
■ケース構成 
2ピース
■ケース外径 32.9mm
   
■文字盤 ローマ数字
■針 センターセコンド(青焼針&レッドアロー)
   
■ムーブメント 17石Cタイプ
■巻上方式 手巻
■チラネジ
■耐震機構
   
■ベルト材質 本革
■ベルト幅 16mm
   
■整備履歴 オーバーホール済
■保証期間 3年間(動作保証)
   



quality
aftercare


1950年代英国スミス社製 J.W.ベンソン クロームメッキ17石手巻腕時計
オリジナル・ボックス付
3年間保証付
 
SOLD






【 J.W.ベンソンとは 】
 
 J. W. Benson (ジェームス・ウィリアム・ベンソン) は1840年代創業のロンドンはオールド・ボンド・ストリートに、
そして、晩年はラドゥゲイト・ヒルにショールームを構えていた老舗ジュエラーです。
惜しくも1985年頃に店を閉めていますが、彼の白洲次郎氏が愛用していたこともあり、著名な実業家や政治家にも、その愛好家が多いことで知られています。
ベンソン社の時計は主にスイスで生産されていましたが、英国市場のほとんどの製品はチェルトナムに工場を持つスミス社により手がけられていました。
近年では純英国製のベンソンとしてスミス社のモデルが注目されています。



「英国らしい気品の中に光る個性」
 
このベンソンの文字盤は、英国的な上品で控え目な美しさの中に、ブルースチール長短針とソリッド・レッドの秒針とが差し色となりバランスの良い個性を生み出しています。

また、筆記体のベンソンのロゴは、ロンドンの文字と共に、スミスの文字盤とは異なる老舗ジュエラーに相応しい風格を主張しているように感じられます。

 

 


 
「光を受けると大きく変わる文字盤の表情」
 
通常は落ち着いた色合いのローマ数字と長短針は、光を受けると美しく表情を変えます。

ローマ数字のインデックスが施されているリング状の盤面には、同心円の極めて繊細なヘアライン加工により、光の入射角で、濃淡が生れ光がサークル状に走ります。

また、青焼針は、まるで南米に生息するモルフォ蝶のような鮮やかなメタリック・ブルーに輝きます。

さらに、ソリッド・レッドに塗装された秒針は、シックな文字盤の差し色となり彩を添えています。

 
「ベンソンらしい個性的な形状のクロームメッキ・ケース」
 
このモデルに採用されているのは、高い工作精度と端正なデザインが魅力の2ピース式クロームメッキ・ケースです。

シャープなエッジが極めて美しいラグのデザインと、1950年代初期としては、やや大きめといえる32.8mm径のケース本体は、センターセコンドらしい厚みとで感じさせる、堂々とした存在感のある佇まいが魅力です。
 
 
 
「美しさを保った裏蓋」
 
裏蓋には微細な使用キズが見られますが、極めて美しく、とても良い状態を保っています。

材質はステンレス・スチール製で、裏蓋の機能としての剛性の高さを担っています。

さらに、表面にはヘアライン加工とプレゼンテーション・ウォッチとしての刻印、そして、ケース・メーカーのロゴなどが施されており、この個体のアイデンティティーと言えます。
 
「優れたメカニズムは美しいデザインを生む」
 
このベンソンに搭載されているムーブメントは17石です。この17という数字は、軸受けなどに使用されているルビーの数を表しています。

主な軸受けに使用されているルビーは、スチール製の軸をしっかりと受け止め、摩耗を防ぐという機能だけでなく、見た目の美しさにも貢献していることがお分かりいただけるでしょう。

さらに、プレートの表面にはベンソンのロゴが美しく刻み込まれ、ここにもベンソン社の美意識への拘りを感じることが出来ます。

 
 
 
「オープンエンドの本革ベルトを装着」
 
ベルトを固定するための左右のラグには、細いバーがロー付けされており、一般的なバネ棒で固定するベルトは使用出来ません。

そのため、オープンエンドと呼ばれる、ベルトの裏に付属の金具で脱着を可能としているベルトを使用することが必須となります。

装着のオープンエンド黒ベルトは、本革ですので、使い込む程に美しいエイジングが伴い、使い込んだ風合いをお楽しみいただけます。
 
「純正のベンソン社製ボックスが付属します」
 
さすがに1950年代初期の製品であるため、エッジ部分などにエイジングが見られますが、極めて状態の良いオリジナル・ボックスが付属いたします。

このベンソンが、ここまでのコンディションを保って来れたのは、この純正ボックスに長年収まっていたためと言えるでしょう。



 














【 このモデルについて:極めて生産数の少ないセンターセコンド・モデル 】

ムーブメントのシリアル・ナンバーから、恐らく1950年代初期に生産された青焼針のベンソンであると思われます。裏蓋の刻印には1960年に退職した社員へ贈られたことが記されていますので、G.K.N.R社がプレゼンテーション・ウォッチを社員へ贈ることになった1950年代初期にまとまった数のベンソンを入手し、退職者が出る度に、刻印を行い1960年代まで使用していたと考えられます。

センターセコンドのスミス・ムーブメント搭載のベンソンは極めて数か少なく、このモデルは別注モデルである可能性が高い、数少ないベンソンの中でも、特に稀少性の高いアイテムと言えます。

■ケース:ベンソンらしいデザインのBWCクロームメッキ・ケース

このベンソンのBWC社製クロームメッキ・ケースは、2ピース式で裏蓋がステンレス・スチール製の剛性の高い構造です。また、ケース外径は32.8mmと、ベンソンとしては、やや大きめの程良いサイズ感が魅力です。

シンプルで美しいエッジで形づくられたラグのデザインは、ベンソンには、ホーンラグと共に、多く見られるスタンダードな造形であると言えます。

外径:32.8mm。

■文字盤:アルミ地を活かした盤面と青焼針、そして、レッドアローが魅力

アルミ地を活かした美しい文字盤は、光の当たり方で様々な表情を見せ、特にローマ数字がプリントされたリング状のパートには、極めて繊細な同心円状のヘアライン加工が施されているため、光の入射角により、文字盤を回転するように光が走ります。

また、焼き入れされたブルースチール・ハンズは光が当たると、メタリック・ブルーに輝き、レッドアローの秒針と共に、シックな文字盤の差し色となり、このモデルの大きな魅力となっています。

そして、筆記体のベンソンロゴと、ロンドンの文字は、このデザインが文字盤に入るだけで、世界が変わるほどにベンソンの美意識への拘りを感じさせます。


  ■ムーブメント:初期のデラックス用、17石高性能ムーブメントを搭載

このデラックスに搭載されているムーブメントは英国的な剛性を重視した質実剛健なデザインと言え、スイスの「見せるデザイン」とは異なり、徹底的に機能を優先した設計であると言えます。

基本は初期のデラックスにも搭載されていた17石センターセコンド用キャリバーですが、ムーブメントにもしっかりとベンソンの極めて美しいロゴが刻まれています。


【 僅かなエイジングは見られますが、全体に際立った美しさのニア・ミント 】

ケースには、微細な使用キズが見られますが、極めて美しい状態を保っています。文字盤には、微細なエイジングが見られますが、新品に近い美しさを保っています。また、ムーブメントは、新品同様で、使用頻度が少なかったことが分かります。さらに、ビッグベアーの整備により、新品当時の精度と信頼性とを期待できます。

■ケース:素晴らしい状態を保ったBWC社製クロームメッキ・ケース

クロームメッキ・ケースには、僅かな使用キズやメッキの擦れなどはあるものの、深いキズやヘコミのない極めて良い状態を保っています。

また、レンズと本革製のベルトは、新品装着されていますので、新品の使い心地をご堪能いただけます。

■文字盤:微かなエイジングのみのニアミント・コンディション

微かなエイジングはありますが、ほぼ、新品に近い状態を保っているニアミント・コンディションです。

また、針のクスミや腐食などは、いっさい見られず、光が当たると、メタリックブルーに輝く青焼針の魅惑的な色彩は健在です。

■ムーブメント:工場出荷時の状態を保った完璧なムーブメント

ムーブメントの状態は際立って良いため、交換部品も消耗品のみに留めたビッグベアーの的確なオーバーホールにより、工場出荷時のクウォリティーに仕上がっています。

また、外観の美しさは、特筆に値するほどで、まるで、デッドストックのムーブメントを見ているような印象です。

詳しくはブログをご覧ください。