極めてクウォリティーの高い英国製品であることをアピールしたスミスの自信作、ナショナルシリーズの17石モデル。

パール調の文字盤にゴールドで統一されたインデックスや長短針、そしてセンターセコンドならではのレッドアロー秒針がその名にふさわしい繊細かつ優雅な魅力を放ちます。

この時計は1970年代に閉店した時計店の倉庫から発掘されたタイムスリップ・コンディションのフルオリジナル品。展示品であったようで、ボックスや保証書は付属しませんが、レンズやベルトに至るまで新品未使用の心そそられる個体です。

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分刻みのインデックスを取り去った大胆な文字盤のデザイン。浮彫の3-6-9-12のみのアラビア数字とくさび形インデックスは、シンプルなパール調文字盤に奥行きを感じさせます。

ゴールドで統一されたインデックスと３針は優雅な印象を与え、センターセコンドならではのレッドアロー秒針がアクセントとなっています。

秒針の菱形装飾には、繊細な赤い差し色が施されており、文字盤上の極めてチャーミングなアクセントになっています。

デッドストックゆえの極上なコンディションを保っており、このモデルの繊細で優雅な文字盤デザインを存分に堪能することができます。

パール調の文字盤には、写真ではわかりにくいですが極めて細い放射状のラインが施され、光の当たり方で扇型の明暗が現れます。

スミスの全盛期であった50〜60年代には、電池式の時計は普及していませんでした。そのため、スミスのほとんどが手巻の機械式腕時計でした。

オーナーの指の力で、竜頭を回し、幾つかのギアを経てゼンマイを巻き上げて、蓄積された力が動力となり一秒を生み出し24時間以上動作するという、その仕組みには、正確な時間はスマホがあれば知ることができる今だからこそ、愛おしさを感じることができるのでしょう。

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シンプルかつ曲線美が魅力的な２ピース構造のケースは繊細な文字盤デザインと相まって優雅な存在感を放ちます。

傷がほとんど無い滑らかな表面や新品当時のシャープなエッジは、ヴィンテージウォッチとは思えぬ、デッドストックならではのコンディションといえます。

裏蓋は確かな強度のSS(ステンレス・スチール)製。テーパー状の裏蓋は当時の流行であったスリムラインのデザインで、腕に装着した際に、ケースが薄く見えるデザイン・テクニックといえます。

また、当時の価格が保護シールに描かれているのも、デッドストックらしい興味深いところ。

※デッドストック製品は裏蓋を開けたことでデッドストックと呼べなくなりますので、ムーブメントを撮影した画像は他のモデルに搭載の同形式ムーブメントを撮影した参考画像です。

1960年代後期に装着されていた新品当時のベルトが付属。
斜め掛けのベルト通しやハンドメイドのレザーワークに、英国スミス社製らしい極めて味わい深い佇まいを感じさせます。

やや、エイジングが見られるものの、独特な形状の当時モノ金具と上質な本革を使ったソリッドな作りが現代のベルトとは異なる魅力に溢れています。