アストラルの中でも個体数の少ないレアモデル。ヴィンテージウォッチらしいルミナス(蓄光塗料)の施された長短針やスモールセコンド、そして存在感を放つ防水ケースが魅力的です。 この時計は1970年代に閉店した時計店の倉庫から発掘されたタイムスリップ・コンディションのフルオリジナル品。展示品であったようで、ボックスや保証書は付属しませんが、レンズやベルトに至るまで新品未使用の心そそられる個体です。 ブログでも詳しく紹介しています。
個性的なアラビア数字とシンプルなインデックス、そしてヴィンテージウォッチらしいルミナス(蓄光塗料)の施された長短針は、アイボリー調の地盤に映えると共に、それらの立体的な造形が光の当たり方によって様々な表情を魅せます。 長短針とスモールセコンドの間に配置されたSHOCK PROOF(ショックプルーフ)の文字は、この時計のムーブメントに耐震機構が搭載されていることを誇らしげに表しています。
スミスの全盛期であった50〜60年代には、電池式の時計は普及していませんでした。そのため、スミスのほとんどが手巻の機械式腕時計でした。 オーナーの指の力で、竜頭を回し、幾つかのギアを経てゼンマイを巻き上げて、蓄積された力が動力となり一秒を生み出し24時間以上動作するという、その仕組みには、正確な時間はスマホがあれば知ることができる今だからこそ、愛おしさを感じることができるのでしょう。 詳しくはこちらから
ほどよい厚みと曲線美で優雅な存在感を放つ防水ケース。 スクリューバックに頼らないパッキン内蔵の剛性の高いスナップオン式SS製裏蓋はスミスらしい質実剛健なアイデアであるといえます。防水ケースならではのパッキン内蔵の大き目な竜頭もこの時計のチャームポイント。 傷がほとんど無い滑らかな表面や新品当時のシャープなエッジは、ヴィンテージウォッチとは思えぬ、デッドストックならではのコンディションといえます。。
※デッドストック製品は裏蓋を開けたことでデッドストックと呼べなくなりますので、ムーブメントを撮影した画像は他のモデルに搭載の同形式ムーブメントを撮影した参考画像です。
1960年代後期に装着されていた新品当時のベルトが付属。 斜め掛けのベルト通しやハンドメイドのレザーワークに、英国スミス社製らしい極めて味わい深い佇まいを感じさせます。 やや、エイジングが見られるものの、独特な形状の当時モノ金具と上質な本革を使ったソリッドな作りが現代のベルトとは異なる魅力に溢れています。
デラックスと並ぶスミスの人気ラインナップのひとつです。ムーブメントはスモールセコンドの15石、センターセコンドの17石と高性能キャリバーが搭載されています。デザインはデラックスに比べ、モダンでシンプルな傾向で、当時のスミスとしては斬新で前衛的なモデルと言えます。 現代の目で見るとそのデザインはスミスらしさに溢れた、いわばスミスが作り上げた古典的スタンダードと言えるでしょう。そのため、近年発売されているクラシカルなデザインの腕時計には、アストラルのデザイン・エッセンスが取り入れられている製品が多く見受けられます。