スペック表
   
■当店の品番 3418B
■モデル名 1215
■製造年式 1950年代
■製造国 英国
   
■ケース材質 クロームメッキ本体+SS
■ケース構成 
3ピース
■ケース外径 31.3mm
   
■文字盤 アルミ製ヘアライン加工
■針 スモールセコンド
   
■ムーブメント 15石C-II後期
■巻上方式 手巻
■チラネジ
■耐震機構
   
■ベルト材質 リザード型押し本革
■ベルト幅 16mm
   
■整備履歴 オーバーホール済
■保証期間 3年間(動作保証)
   



quality guarantee aftercare

1950年代英国スミス社製クロームメッキ1215 15石手巻腕時計
3年間保証付
SOLD

【1215とは 】

戦後、ジャガールクルトの技術者であるロバート・レノア氏を招き入れ、スイスの技術を注ぎ込んだ、である1215。シンプルで地味な印象のある存在ながら、質実剛健なスミスらしい個性に満ち溢れた最もスミスらしいモデルであると言えます。

※厳密には、スミス社製戦後初の英国生産モデルは、1215シリーズ以前のRGシリーズとなりますが、その特徴は1215と、ほぼ同じであり、スミス社が1951年以降に生産されたモデルを単に1215と呼び始めたため、RGと1215を総称して1215とするのが一般的です。RGの名称は1951年以降4桁の数字と共に品番として残されています。

【モデルについて: 耐久性の問題のない後期モデル 】

1215は、竜頭系統のギアの軸に耐久性の問題を抱えているとされていますが、このモデルは、後期モデルであるため、デラックスと同等の耐久性が備わっており、気を使うことなく日常使用が可能です。

■ケースについて

ケースは、最も1215らしいとされている、ホーン・ラグの3ピース・ケースが使用されています。

ラグのデザインは、このモデルの個性のひとつと言え、1940年代の流行を取り入れた、趣ある雰囲気の魅力的なシェイプです。外径:31.3mm。

■文字盤について

文字盤はアルミ製で表面にはヘアライン加工が施され、スモセコ文字盤は、切削加工により、一段掘り下げられています。

またアラビア数字のインデックスやSMITHSのロゴなどは、全てブラックのペイントでプリントされています。

■ムーブメントについて

メカニズムはスモールセコンド専用設計の15石ムーブメントが搭載され、1215の中では、最も熟成された、精度、耐久性共に1950年代当時の水準と致しましては、とても優れています。

また、フロステッド・ギルト加工のムーブメントは、繊細なざらつきのある上質なサーフェイスが魅力です。




  【 コンディション:正しく使われた道具としての佇まい 】

■ケースについて

3ピースのクローム・メッキ・ケースは、各ラグ部分に使い込まれたことによる、メッキの擦れが見られ、ベースである真鍮が薄っすらと現れることで、ヴィンテージ・ウォッチらしいクールな表情が極めて魅力的です。

また、竜頭は新品が装着されていますので、これから、さらに使い込むことでエイジングをお楽しみいただけます。

■文字盤について

文字盤は、経年によるエイジングが程良く表れ、ケースとのバランスの良さは、正しく使い込まれた道具としての美しい佇まいであると言えます。

また、青焼針にも、微かなエイジングが見られますが、光を受けた時の美しいメタリックブルーは1215としては、最上級の輝きを見せています。

■ムーブメントについて

1215のムーブメントは、年式により竜頭系のギアの軸に耐久性の問題を抱えており、使用期間が5年を越えるとギアの回転にガタつきが出始め、使用を続けると、そのギアだけではなく、前後のギアにまで偏摩耗が生じてきます。

この個体の場合は、対策された年式ですので、その心配はなく日常的に安心してご使用いただけます。さらに、ビッグベアーにて、新品部品を使用した徹底的なオーバーホールを行い、工場出荷時の精度と、それ以上の信頼性を手に入れています。ドイツ製レンズ及び、リザード型押しの本革ベルトは、新品が装着されています。










「アルミ・ヘアライン文字盤に青焼針が輝く」
 
フラットな文字盤、プリントのインデックス、そして、掘り下げられたスモセコ・ダイアルに、別格の美しさの青焼針が輝く極めてシンプルなデザインは、スミスのベイシックと言えます。

そんな、引き算のデザイン美学は、この1215モデルに息づいており、質実剛健な英国らしい、真の美しさを生み出しています。
 

 
 
「使うほどに味が出る、クロームメッキ・ケースの魅力」
 
1940年代の流行を巧みに取り入れ具現化した1215のホーン・ラグは個性的で、際立った美しさを味わうことが出来ます。

また、この個体は日常的に使い込まれており、ラグの表面などには、クロームメッキの擦れが見られ、ベース・メタルである真鍮素材の温かみのある色を感じることが出来き、クロームメッキ・ケースならではの魅力と言えるでしょう。
 
「フロステッド・ギルト加工のムーブメントは
1215の後期モデル」
 
1215は、耐久性の問題を抱えており、使用頻度の高い個体の場合は注意が必要となりますが、この1215には、フロステッド・ギルト加工のムーブメントが搭載されておりデラックスに近い耐久性の高いモデルです。

そのため、美しいエイジングの、この個体は充分に普段使いに適しており、1215の魅力を存分に楽しめる個体です。
 
 
 
「リザード型押しの本革ベルトを新品装着」
 
ベルトはリザード型押しではありますが、雰囲気の良いミディアム・ブラウンの本革製が装着されています。

ケースや文字盤のエイジングと共に使い込む程に変化して行く風合いをお楽しみいただけます。