光の当たり方で濃淡が反転するデュオトーン文字盤と、センターセコンドならではのレッドアロー秒針が魅力的なデラックス。 スクリューバックの防水ケースの機能美と、繊細なデュオトーン文字盤の組み合わせが英国的な逸品です。
このデラックスの文字盤には2種類の表面処理が施されており、光の当たり方によって、その濃淡が変化し、様々な表情を見せるデュオトーン・ダイアルが採用されています。
先端に赤いキャンディー塗装が施された「レッドアロー秒針」はスミスの個性であると同時にセンターセコンドならではの魅力といえます。
スミスの全盛期であった50~60年代には、電池式の時計は普及していませんでした。そのため、スミスのほとんどが手巻の機械式腕時計でした。 オーナーの指の力で、竜頭を回し、幾つかのギアを経てゼンマイを巻き上げて、蓄積された力が動力となり一秒を生み出し24時間以上動作するという、その仕組みには、正確な時間はスマホがあれば知ることができる今だからこそ、愛おしさを感じることができるのでしょう。 詳しくはこちらから
厚みのある防水ケースは文字盤のデザインを引き立てながらも、力強い存在感を放ちます。 オリジナルの竜頭を含め、使用されてきた個体ゆえの多少の経年変化が見られますが、ヴィンテージらしい味わいを感じることのできるコンディションといえるでしょう。
裏蓋は防水ケースならではのスクリューバックになっており、内部は美しいエンジンターンド加工が施されています。
ムーブメントの外観は工具キズなどの使用感がほとんど無い、極めて美しい状態を保ったスミス社のチェルトナム工場出荷時の状態で、これは防水ケースの恩恵といえます。 さらに、ビッグベアーにより、新品の消耗部品及び対策部品を使用した整備済みですので、3年間の動作保証が付帯いたします。
現代の製品ではありますが、型押しリザードの本革ベルトが付属します。
「スミスの欠陥を克服したビッグベアー」
スミスの高級時計であった、デラックスやアストラルのほとんどに使用されているムーヴメントには、致命的な欠陥部品がありました。 それは竜頭の抜き差しの節度を保つボルトスプリングの耐久性であり、下の写真のように、折れた状態で使い続けると、他の多くのギアにまで損傷が及ぶことになります。 ビッグベアーでは15年以上前にそのことに気づき、国内の時計部品メーカーと共同開発して、耐久性に問題のない対策部品を製作し、該当モデルの部品交換を行っております。
お届けの際には、ウォッチギャラリー・ビッグベアーの保証書と、スミスの魅力や歴史を解説した、当店特製のインフォメーション・カードを同封させていただいております。 ビッグベアーの3年間動作保証について、詳しくはこちら
1952年より発売が開始された、スミスの高級機種の中でも最もスミスらしいと言われているシリーズ。 1950年代当時も、トラディッショナルだったデラックスのデザインが、「スミスと言えばデラックス」である由縁。