艶やかな黒文字盤にキャンディー塗装が施されたレッドアロー秒針が映えるスミス・デラックス。 スミス社製センターセコンドの魅力を味わいつくす。
艶やかな漆黒の盤面に輝くゴールドのインデックスとキャンディー塗装のレッド・アローがコントラストを与え、シックな黒文字盤に華やかさを加え、絶妙なバランスを構築しています。 3針や文字盤には多少の経年変化はございますが、時計の美しいデザインを十分に味わうことのできるコンディションといえます。
先端に赤いキャンディー塗装が施された「レッド・アロー秒針」はスミスの個性であると同時にセンターセコンドならではの魅力と言えます。
スミスの全盛期であった50~60年代には、電池式の時計は普及していませんでした。そのため、スミスのほとんどが手巻の機械式腕時計でした。 オーナーの指の力で、竜頭を回し、幾つかのギアを経てゼンマイを巻き上げて、蓄積された力が動力となり一秒を生み出し24時間以上動作するという、その仕組みには、正確な時間はスマホがあれば知ることができる今だからこそ、愛おしさを感じることができるのでしょう。
シンプルで美しいラインの2ピース式ゴールドプレーテッド・ケースは、文字盤とムーブメントを守るための充分な剛性だけでなく、スミスらしい機能美をも感じさせます。
裏蓋は確かな強度のSS(ステンレス・スチール)製。内側には美しいエンジン・ターンド加工が施されています。
戦前からの伝統を受け継ぐチラネジや表面のフロステッド・ギルト加工は、このムーブメントの美しさを象徴していると言えるでしょう。 精度、信頼性に加え、整備性と美しさも手に入れた、この17石ムーブメントは、製造後50年以上が経過しているにも関わらず、ビッグベアーの専門店としての技術が惜しみなく注ぎ込まれ、スミスの工場出荷時と同等の動作と、それ以上の信頼性を発揮いたします。
現代の製品ではありますが、型押しリザードの本革ベルトが付属します。もしも、他のカラーのご要望がございましたら、ご購入の際にお申し付けいただければ、可能な範囲で対応させていただきます。
「スミスの欠陥を克服したビッグベアー」
スミスの高級時計であった、デラックスやアストラルのほとんどに使用されているムーヴメントには、致命的な欠陥部品がありました。 それは竜頭の抜き差しの節度を保つボルトスプリングの耐久性であり、下の写真のように、折れた状態で使い続けると、他の多くのギアにまで損傷が及ぶことになります。 ビッグベアーでは15年以上前にそのことに気づき、国内の時計部品メーカーと共同開発して、耐久性に問題のない対策部品を製作し、該当モデルの部品交換を行っております。
お届けの際には、ウォッチギャラリー・ビッグベアーの保証書と、スミスの魅力や歴史を解説した、当店特製のインフォメーション・カードを同封させていただいております。
1952年より発売が開始された、スミスの高級機種の中でも最もスミスらしいと言われているシリーズ。1950年代当時も、トラディッショナルだったデラックスのデザインが、「スミスと言えばデラックス」である由縁。