新品当時の箱が付属する至極の逸品
「スミス社が手掛けた
英国の名門ブランド、J.W.ベンソンの腕時計」

日本では白洲次郎氏が愛用していたことで知られるJ.W.ベンソンは、当時、エルメスやアスプレーなどの名だたるブランドと同様に、時計の生産をスミスに依頼していました。

15石をベースにセンターへ特大のルビーを加えることにより16石としたスーパー・クウォリティのムーブメントなど、上質を極めた宝飾ブランドの名に恥じぬ時計であると言えます。

実用に使用されることの多かったニッケル無垢ケースのJ.W.ベンソンとしては、ここまで美しい状態を保っていることは稀です。

当時のオリジナルボックスが付属することからも分かるように、前オーナーにより大切に保管されてきたことが伺える、まさしく「至極の逸品」の入荷といえ、コンディション重視の方には見逃せない一本になることでしょうう。








品番: 3670B
1950年代 英国スミス社製 J.W.ベンソン (青焼針)
デニソン社製 ニッケル無垢ケース
16石手巻腕時計
 
 
 
SOLD















新品当時の感動がここに...
「新品当時のオリジナルボックスが付属」





ヴィンテージウォッチの場合、どんなにコンディションが良くても、発売当時のオリジナルボックスが付属することは極めて少ないと申し上げられます。

この時計は、前オーナーが大切に保管していたことで、新品当時のオリジナルボックスが付属いたします。

時計本体だけでは、感じ取れない、その時代の雰囲気を純正の付属品から深く感じ取れ、その時代の片鱗を所有できることはヴィンテージ・ライフの大きな喜びではないでしょうか。








箱内部のライニングには多少の経年変化がございますが、光を受けることで美しい金色に輝くJ.W.Benson Ltd LONDONの文字など、ヴィンテージのボックスとしては、全体的に良好なコンディションを保っています。







~J.W.ベンソンの筆記体ロゴが醸し出す魅力~
「戦前からの伝統を感じさせる文字盤」





アルミの質感を生かした地盤にギリシャ数字のインデックス、青焼針にスモールセコンドの組み合わせ。戦前の懐中時計を思わせる、伝統的な奥深い魅力を味わうことのできる文字盤です。

1215モデルで使用されていた文字盤デザインにJ.W.ベンソンの筆記体ロゴとLONDONの文字が加わり、エレガントな雰囲気を漂わせます。







「一瞬で、表情を変える青焼針の伝統的美学」



強い光を受けると、鮮やかなメタリック・ブルーに輝く青焼針。それは、戦前から続く鉄に火を入れて施された伝統技術であり、一瞥しただけでは分からない、誇り高き奥深い美意識を垣間見ることができます。







「手巻であることの魅力」



スミスの全盛期であった50~60年代には、電池式の時計は普及していませんでした。そのため、スミスのほとんどが手巻の機械式腕時計でした。

オーナーの指の力で、竜頭を回し、幾つかのギアを経てゼンマイを巻き上げて、蓄積された力が動力となり一秒を生み出し24時間以上動作するという、その仕組みには、正確な時間はスマホがあれば知ることができる今だからこそ、愛おしさを感じることができるのでしょう。








「名門デニソン社が手がけた
ホーンラグのニッケル無垢ケース」





ケースは名門デニソン社製。角(Horn)のような形状のホーンラグと呼ばれる個性的なデザインで、本体がニッケル無垢、ベゼル及び裏蓋がステンレススチール製の3ピース構造となっています。それぞれの質感を活かしたケースの曲線美もまた魅力的です。 

多少の経年変化はございますが、ホーンラグ・ケース本来の魅力をご堪能いただけます。








裏蓋は確かな強度のSS(ステンレス・スチール)製。美しいエンジンターンド加工が施された内側には、ケースメーカーであるデニソン社の名が刻印されています。







「表面のフロステッド・ギルト加工と
J.W.ベンソンのロゴが魅力的。
美しい状態を保った16石ムーブメント」



このベンソンに搭載されているムーブメントは16石です。この16という数字は、軸受けなどに使用されているルビーの数を表しています。 主な軸受けに使用されているルビーは、スチール製の軸をしっかりと受け止め、摩耗を防ぐという機能だけでなく、見た目の美しさにも貢献していることがお分かりいただけるでしょう。 

デラックスのスモセコでは、15石が標準ですが、ベンソンの場合は1石増やし、より確かな耐久性と美しさが与えられています。 さらに、フロステッド・ギルト加工の施されたプレートの表面にはベンソンのロゴが美しく刻み込まれ、ここにもベンソン社の美意識への拘りを感じることが出来ます。 

精度、信頼性に加え、整備性と美しさも手に入れた、この16石ムーブメントは、製造後50年以上が経過しているにも関わらず、ビッグベアーの専門店としての技術が惜しみなく注ぎ込まれ、スミスの工場出荷時と同等の動作と、それ以上の信頼性を発揮いたします。








「新品のバッファロー型押し本革ベルトを装着」



現代の製品ではありますが、バッファロー型押しの本革ベルトを装着しています。









「動画ならではの立体感や
ムーブメントの繊細な動きを是非ご覧ください」











「正しく動作させるための、時計師の想い」

  それは、全てを分解することから始まります。いったい、幾度、この時計は分解、そして、組立を繰り返してきたのだろうか。そんなことを思いながら、一つ、ひとつギアの歯をチェックします。

ゴミの付着や変形があれば精度は保たれません。振り子の軸に摩耗を見つければ、オイルが切れていた時の長さを知り、部品が加工されていれば、その時計師の想いが伝わってきます。

工場出荷時の動きを取り戻すこと、それが、ビッグベアーのオーバーホールという作業です。

ウォッチギャラリービッグベアー時計技師・店主: 大熊康夫



「スミスの欠陥を克服したビッグベアー」

スミスの高級時計であった、デラックスやアストラルのほとんどに使用されているムーヴメントには、致命的な欠陥部品がありました。

それは竜頭の抜き差しの節度を保つボルトスプリングの耐久性であり、下の写真のように、折れた状態で使い続けると、他の多くのギアにまで損傷が及ぶことになります。

ビッグベアーでは15年以上前にそのことに気づき、国内の時計部品メーカーと共同開発して、耐久性に問題のない対策部品を製作し、該当モデルの部品交換を行っております。




▲右はスミス純正のボルトスプリングで、5年以上使用すると、ほとんどの場合折れてしまう欠陥があり、当店では入荷時にすべての欠陥部品を左の対策部品に交換しています。





「保証書とインフォメーション・カードを同封」

お届けの際には、ウォッチギャラリー・ビッグベアーの保証書と、スミスの魅力や歴史を解説した、当店特製のインフォメーション・カードを同封させていただいております。














【 J.W.ベンソンとは 】
 

J. W. Benson (ジェームス・ウィリアム・ベンソン) は1840年代創業のロンドンは オールド・ボンド・ストリートに、そして、晩年はラドゥゲイト・ヒルにショールームを構えていた老舗ジュエラーです。 惜しくも1985年頃に店を閉めていますが、彼の白洲次郎氏が愛用していたこともあり、 著名な実業家や政治家にも、その愛好家が多いことで知られています。

ベンソン社の時計は主にスイスで生産されていましたが、 英国市場のほとんどの製品はチェルトナムに工場を持つスミス社により手がけられていました。 近年では純英国製のベンソンとしてスミス社のモデルが注目されています。




■当店の品番 3670B   ■文字盤 アラビア数字   ■ベルト材質 型押しバッファロー本革
■モデル名 J.W.ベンソン   ■針 スモールセコンド(青焼針)   ■ベルト幅 16mm
■製造年式 1950年代            
■製造国 英国   ■ムーブメント 16石Cタイプ   ■整備履歴 OH済み
      ■巻上方式 手巻   ■保証期間 3年間動作保証付
■ケース材質 ニッケル無垢   ■チラネジ      
■ケース構成 3ピース   ■耐震機構      
■ケース外径 31.2mm