「この時計が生きて来た痕跡を楽しみながら、共に歳月を重ねて行く」


スペック表
   
■当店の品番 3467B
■モデル名 デラックス
■製造年式 1957年
■製造国 英国
   
■ケース材質 9金無垢デニソン社製
■ケース構成 
2ピース
■ケース外径 30.8mm
   
■文字盤 アラビア数字インデックス
■針 スモールセコンド(青焼針)
   
■ムーブメント 15石Cタイプ
■巻上方式 手巻
■チラネジ
■耐震機構
   
■ベルト材質 本リザード革
■ベルト幅 16mm
   
■整備履歴 オーバーホール済
■保証期間 3年間(動作保証)
   



quality guarantee aftercare

1957年英国スミス社製 9金無垢 デニソン・ケース デラックス(青焼針) 15石手巻腕時計
3年間動作保証付
SOLD





【 デラックスとは 】
 
1952年より発売が開始された、スミスの高級機種の中でも最もスミスらしいと言われているシリーズ。
1950年代当時としてもトラディッショナルなデザインを持つデラックスは「スミスと言えばデラックス」と言われる由縁。




「ヴィンテージならではの佇まいこそが、このデラックスの魅力」
 
1957年に製造されたこのデラックスは、文字盤の表情やケースの風格、
さらには、新品当時と変わらない青焼針の輝きなどのバランスの良さが特に印象的です。

それは、長年、時を知るための道具として、頻繁に、
そして、正しく整備されながら使い込まれて来たことの証に他なりません。

ヴィンテージならではの佇まいこそが、このデラックスの魅力であり、
簡単には出逢うことの出来ない類稀な、時が生み出した美しさであると言えるでしょう。
 


「光が当たるとブルーに輝く青焼針デラックス」
 
青焼針のデラックスは、焼き入れされた3針に光が強く当たると、まるで南米に生息するモルフォ蝶の翅のようなメタリック・ブルーに輝くことが知られていますが、光の入射角などにより、その青は様々な表情を見せ、極めて奥深い味わいを見せます。

また、アラビア数字のインデックスにも、金メッキの特殊加工という手法で、光が弱い時には黒っぽく、また、光が強い時には、やはり入射角等により様々な色合いに変化する、奥深い魅力があります。
 

 
 
「コントラクトの効いた印象的で高い視認性」
 
いわゆるオールド・イングリッシュ・ホワイトの深味あるアイボリー文字盤に、高いコントラストにより、目を惹きつけられる、極めて印象的なダークな色合いのインデックスと針は、同時に高い視認性をもたらしています。

光が強く当たっていない通常の光環境下では、このモデルらしいシックな印象で、強い光を受けることで、針がブルーに輝くという二面性を持つ極めて魅力的な文字盤であると言えます。
 
「滑らかな金無垢ケースと使用感のない竜頭」
 
このモデルは、ブルースチール・デラックスの中では、最初期のモデルであり、ケースメーカーのデニソン社製の極めて高品質な2ピース式9金無垢ケースが採用されています。

また、デニソン・ケースならではのボリューム感と、バネ棒用のラグの穴が貫通していないなどの美しいデザインが魅力です。

また、このケース特有の使い込んできた際のムーブメントのガタは全く見られず良い状態を保っています。
 
 
 
「この個体の個性と言える、
裏蓋の美しいイングレーヴィング」
 
このモデルは、市販されることは少なく、そのほとんどがBR(ブリティッシュ・レイルウェイズ)、日本でいうJRのプレゼンテーションウォッチとして使用されていたと言われています。

45年間勤続し、退職の際にBRから寄贈されたことが刻まれた、裏蓋の美しい刻印は、この個体だけが持つ個性であると言えるでしょう。
 
「極めて良い状態を保ったムーブメント」
 
時計を本来の状態に保つために行われるオーバーホール。しかし、オーバーホールを行うことで避けられないケース・オープナーのキズや、スクリュー・ドライバーなどの工具キズ。

このムーブメントは、何度かのオーバーホールを行われて来た履歴がありますが、極めて美しい外観を保っており、一流の時計師により長年管理させていたことが分かります。
 
 
 
「現代の製品ではありますが、本リザード革製ベルトが付属」
 
このデラックスには、現代の製品ではありますが、イタリア製の本リザード革製ベルトが付属致します。

上質なトカゲ革を使用した繊細な風合いは、上質かつ上品なスミスの金無垢デラックスの佇まいと完璧にバランスが取れており、本物のリザード革ならではの美しいエイジングをお楽しみいただけます。
 









【 このモデルについて:文字盤の美しい佇まいが際立つ金無垢デラックス 】

1957年に生産された9金無垢デニソン社製ケースのブルースチール・デラックスです。外観のスミスらしさに満ち溢れたデザインと、簡単には到達できない自然なエイジングが、ヴィンテージ・ウォッチとして、極めて魅力的なデラックスです。

■ケース:世界的に定評のあるデニソン社製9金無垢ケース

1957年に製造された9金無垢ケースは、英国のデニソン社が手がけたハイグレードで個性的なデザインの2ピース・モデルです。ボリューム感のあるラグのデザインと、剛性の高い肉厚の本体が魅力です。高価な金無垢ケースは、この時代のフラッグシップ・モデルとしての証でした。

外径:30.8mm。

■文字盤:浮彫のアラビア数字と青焼針が魅力

英国ではブルー・スチール・ハンズと呼ばれる、いわゆる青焼針は、光の当たり方で、メタリックブルーに輝く伝統的な3針が、このモデルの大きな魅力です。

また、視認性の良い浮彫のアラビア数字とダークな色合いの青焼針は文字盤とのコントラストがあり、印象深いデザインと言えます。

■ムーブメント:質実剛健が根底にある機能美の集積と言える15石

スイス製ムーブメントの見せるデザインとは対極にある、スミスのムーブメントには、どのモデルにも質実剛健な設計ポリシーが息づいています。

この1950年代の15石は、各ギアを強靭な剛性を保つフレームに包み込むコンストラクションで、戦後間もなくから続くスミスのロングセラーとなっています。


  【 コンディションについて:歳月が作り出したヴィンテージならではの魅力 】

この個体の魅力は、デニソン社製ケースの美しさや、ブルースチールの鮮やかさ以前の、この個体だけが持つ、長年の歳月が作り出した、エイジングの素晴らしさにあると言えます。この個体のエイジングに美しさを感じたなら、ぜひとも手にしていただきたい、奥深い趣のあるアイテムです。

■ケース:レンズとベルトは新品ですが、竜頭を含めフルオリジナルのケース

9金無垢ケースの微かな使用キズがあること以外は、極めて美しい状態です。また、レンズと本リザード革製のベルトは新品装着されていますが、竜頭を含め他の部分はフルオリジナルです。

■文字盤:65年という歳月が作り出した、極めて魅力的な奥深い佇まい

ミントコンディションの個体にとって、エイジングとは、それが僅かであってもデメリットとして捉えられる要素であると言えるでしょう。

しかし、このデラックスにおいては、エイジングがメリットであるといえるでしょう。なぜなら、エイジングが、どの側面に目を向けても美しさに結びついており、この65年という歳月が作り出した極めて魅力的な奥深い佇まいこそが、この個体の魅了であると言えるのです。

■ムーブメント:工場出荷時の状態を保った極めて美しいムーブメント

ムーブメントの状態は、極めて良好であるため、交換部品も消耗品と対策部品のみに留めたビッグベアーの的確なオーバーホールにより、工場出荷時のクウォリティーに仕上がっています。

また、外観の美しさから、一流の時計師によって管理されていたことが分かります。