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「スミスが金時計に9金を選んだ理由」

スミス社の金時計、いわゆる金無垢のゴールド・ケースのほとんどには、9金が使われています。
ではなぜ、スイスの時計によく使われる18金ではなく9金を選んだのでしょうか?
それは、英国に古くからある伝統と美学が息づいた、奥深い魅力を生み出すためと言えるのです。





@ そもそも、9金無垢とは
〜9という数字が表すもの、それは金無垢に含まれる金の割合〜





 
「裏蓋に刻まれた"9"が意味すること」
 
左の写真は、1954年に製造された9金無垢デラックスの裏蓋内部の刻印です 。

英国の金、銀、プラチナ製品には、ホールマークと呼ばれる刻印を、ケース製造時に打刻する義務があり、製造年、金の純度などを明確に知ることができます。

上部に刻まれた「9」は9金を表しており、その数字には金の含有量、つまり金の純度を示すという役割があります。

純金は24金と決めれれており、9金無垢の場合は、24分の9すなわち8分の3、つまり37.5%の金が含まれた合金であることを意味しています。

「9」の真下にある「・375」は、すでにお分かりの通り、純金に対して37.5%の金が使用されていることを示しているわけです。



 
「ホールマークから、ケース・メーカーが分かる」
 
ケースのメーカー名を知ることができるのも裏蓋の内側に刻まれたホールマークの役割。

この1962年製デラックスは、「SCW」の刻印から、スミスの子会社であるケース・メーカーのSCW(スミス・クロック&ウォッチ)社によるハイグレードなケースであることが分かります。

さらに、右下の「・375」の右隣に打刻された「g」とライオンの顔との組み合わせが、1962年製造であることを示しています。





 
 
 
「実は、18金の金時計も造っていた」
 
左の写真は、1955年に製造された18金無垢デラックスに使用されているケース裏蓋の内側です。

主に9金無垢ケースの腕時計が製造されていましたが、アメリカ市場向けに18金無垢が少量生産され、そのほとんどが北米へ輸出されていました。

18金無垢の製品が無ければ、アメリカ市場へ参入出来なかったことによる例外的なモデルであったため、今では稀少性の極めて高い、レアアイテムとなっています。






A 優れた剛性と気品ある美しさとを両立
〜強度を重視した英国的といえる9金は、真鍮が多いイエロー・ゴールドと、銅を含むローズ・ゴールドがあった〜




 
「とろけるような滑らかな質感は金無垢ならでは」
 
ケースの全てが金無垢素材の金時計は、金無垢ならではの、とろけるような滑らかな質感が特徴で、ケースの美しいラインを魅力的に引き出します。

また、深味のある色艶は、無垢素材であることで、その材質自体が持つ、固有の質感が表に現れることによるもの。

これらは、手にした時に感じ取れる、金が持つ例えようのない神秘的な魅力であると言えるでしょう。

 
 
 
「9金無垢のメリットは、英国伝統の高剛性にある」
 
金自体の魅力には計り知れないものがありますが、あえて9金無垢を選んだ最も重要な理由は、純金が柔らかい金属であるというところにあります。

そこで、スミス社は、金よりも硬い金属である真鍮の割合を増やした合金である9金無垢素材をケースの材料に選んだと言うわけです。

このことは、時計を、時を知るための道具であることに重きを置き、ケースの強度を最優先した、英国伝統の質実剛健な考え方であると言えるでしょう。


 
 
 
 
 
「金無垢という合金の配合により、色を楽しめる」
 
金無垢は純金でない限り、全てが合金であると言え、その配合により微妙な色の差が生まれ、様々な色の金時計を楽しむことが出来るのです。

例えば、真鍮の割合が多い金無垢であれば、イエロー・ゴールドとなり、銅をわずかに加えることでローズ・ゴールという、英国的なピンク系のゴールドとなるわけです。

写真のデラックスは、ローズ・ゴールドの18金無垢ケース。









B 英国の伝統が息づいた、スミスの金時計と過ごす
〜優しい輝きの9金無垢と質実剛健な英国的なデザインがスミスの真髄〜





 
「英国人に深く愛されて来た9金無垢製品」
 
金時計を始めとした9金無垢製品は、英国で古くから親しまれてきました。強度に優れた9金無垢製品は、繊細なデザインを形作ることにも適しているため、ヴィクトリア時代のアクセサリーなどにも数多く使用されていました。

また、英国人の持つ、過度な煌びやかさを嫌い、質実剛健である機能美にこそ、魅力を感じ取る独自の美学が、優しい輝きの9金無垢の存在価値を普遍的なものへと育んできたと言えるでしょう。

つまり、9金無垢こそが、英国人の好みに合致した、気品と落ち着き、そして、しっかりとした剛性による信頼感を備えた英国らしい素材であるのです。





 
「英国伝統の贈り物に使われたスミスの金時計」
 

スミスの9金無垢製の腕時計は、イギリス国鉄(BR)を始め英国の自動車メーカーなどの大企業が、退職時や、長年の勤続を祝し社員へ贈ったプレゼンテーション・ウォッチとして採用していました。

そのことは、スミスの品質の素晴らしさや、英国人に幅広く愛されたデザインであったことの裏付けであると言えるでしょう。



 
 
 
「英国らしさと共に、本来の金の魅力を味わえる」
 
英国らしい製品とは、質実剛健の思想を基礎に、しっかりとした優れた道具としての機能を優先したことで、自ずと生れるグッドデザイン、つまり、機能美を身に着けていることでしょう。

それらには、結果的に過度な煌びやかさはなく、スタンダードと呼ぶにふさわしい、生活の中に自然にとけ込むことの出来る製品であると言えます。

スミスが選んだ9金無垢の金時計には、それらのすべてが宿り、飽きることなく長く使うことが出来るという金本来の普遍性と同様の資質が備わっているのです。




 

 

まずは、スミスの金時計との蜜月をお楽しみ下さい





さて、スミスが金時計に9金無垢を選んだ理由を、そして、スミスの金時計の魅力をお分かりいただけたでしょうか。

また、スミスの金時計が、一般的な金無垢に対する派手なイメージと大きく異なる上品な時計であることも。

もし、まだ金時計を持つには早いとお考えでしたら、それは、勿体ないことと言えるでしょう。

なぜなら、長く使っていただくことで、その真価に気づけるのが、スミスの金時計だからです。

ウォッチギャラリー・ビッグベアーのラインナップより、お気に入りの金時計を見つけていただけましたら幸いです。








1961年英国スミス社製
9金無垢SCW社製ケース
デラックス(青焼針)15石手巻腕時計
3年間保証付
SOLD
1955年英国スミス社製
9金無垢デラックス
17石手巻腕時計
3年間保証付
税込価格¥199,000
1965年英国スミス社製
9金無垢デラックス(ラインダイアル)15石手巻腕時計
3年間保証付
SOLD
1965年英国スミス社製
9金無垢アストラル15石手巻腕時計
3年間動作保証付
税込価格¥249,000
1964年代英国スミス社製
9金無垢SCWケース デラックス(ラインダイアル)
15石手巻腕時計
3年間動作保証付
税込価格¥299,000
1962年英国スミス社製
9金無垢SCWケース デラックス(青焼針)
15石手巻腕時計 付属品完備
3年間保証付
SOLD
1971年英国スミス社製
9金無垢アストラル17石手巻腕時計
3年間保証付
税込価格¥259,000
1962年英国スミス社製
9金無垢デラックス
モーリス・プレゼンテーション
15石手巻腕時計
3年間保証付
SOLD
1954年 英国スミス社製
9金無垢 デラックス(オースティン/デュオトーン)
15石手巻腕時計 箱付
3年間保証付
ASK
 
1954年代英国スミス社製
9金無垢デラックス(オースティン)
15石手巻腕時計オリジナルボックス付
3年間保証付
税込価格¥799,000
1955年英国スミス社製
18金無垢デラックス18石手巻腕時計
3年間保証付
ASK
 
     


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